
もくじ
駐車場経営で考えられるリスク① 事故
何か事業や商売を始めようと思えば、必ずリスクがつきまといます。駐車場経営はリスクの少ない商売であり投資でもありますが、ゼロリスクというわけではありません。
駐車場を経営する上で考えられるリスクで、最も大きなものが「事故」です。
通常、駐車場内で起こった事故は、経営者や運営者側が責任を追うことはありません。ただ、例えば自動車と歩行者が接触事故を起こしたり、自動車同士がぶつかったりなどする事故の原因が駐車場の作りや設備にあれば、経営者や運営者の責任も当然問われることになります。
また、利用者の運転する自動車がバーやゲート、壁や精算機などにぶつかる事故を起こし、そのまま逃走したらどうなるでしょう。防犯カメラ等で犯人が割り出せればいいですが、それができなければ、修理費などは経営者が負担しなければなりません。
② 賃料の踏み倒し
様々なタイプの駐車場の中でも、月極駐車場は、利用者が賃料を支払わないケースが考えられます。
1ヶ月分だけでも大きな痛手にもかかわらず、こうした利用者は数ヶ月分に渡って踏み倒すことも多いので、駐車場経営者にとってはかなりのリスクとなるでしょう。
このリスクを避けるためには、以下のような方法を考える必要が出てきます。
- 賃料を前払いしてもらう
- 契約時に保証人を立ててもらう
- 保証会社との契約も必須とする
- 賃料の徴収を専門業者に任せる
どうにかして駐車場を借りてもらおうと、制約を緩めに設定する経営者もいるようですが、それではリスクが高くなるだけです。口約束ではなくしっかりとした契約書を交わし、トラブルが起こったときのことも想定し対策を練っておかなければいけません。
③ 無断駐車
ゲートなどの設備が用意されていればこのリスクは避けられますが、そうではないタイプの駐車場では、無断駐車をされてしまう可能性も考えておくべきでしょう。
世の中には、他人の物を自分の物のように扱う人が実際にいます。そういう人たちにとっては駐車場も「空いているから駐めてもいい場所」となるのです。
経営者にとって、これはたまったものではありません。本来の利用者が無断駐車のせいでそのスペースを使えなくなれば、経営者の信用問題にも関わってきます。
無断駐車のリスクを軽減させるには、ゲートやフラップ板など、それなりの設備が必要となるでしょう。もしくは防犯カメラを設置し、監視していることが利用者にもわかるようにすることで、このリスクを回避することが可能です。
④ 子供の遊び場になる
駐車場というのは、車が駐まっていなければ、コンクリートやアスファルト、あるいは砂利や土などでできた広場に過ぎません。遊び場を探している子供たちにとっては、格好の場所となってしまうでしょう。
子供たちにはノビノビと遊んで欲しい気持ちはありますが、経営者にとっては自分の商売道具とも言える駐車場で子供に遊ばれては困ることも出てきてしまうはずです。
- 子供が怪我をして経営者の責任が問われるリスク
- 子供が精算機などの設備を壊してしまうリスク
- 子供と車の接触事故が起こるリスク
- 子供が遊んでいることで駐車を避ける利用者が出てくるリスク
子供の遊び場になってしまうことで、これだけのリスクが考えられます。子供だからOKとは、なかなか思うことはできないでしょう。
これの対処法はとても難しいのですが、経営者を含む大人がしっかりと教育していくしかないのかもしれません。